10/4に行われた革日和では新しく2つのセミナーを開催しました。
中級革セミナー「革でお金儲けをしている人が聞いておくと得をするセミナー:タンナー編」
かなりターゲットを絞ったセミナーです。
具体的には「タンナーで革を作ってもらいたい」と思っているブランド・メーカー・作り手さん向けのセミナーです。
このblogでは当日の内容構成と参加者のアンケート、今後の予定を紹介します。
このセミナーではタンナーに注文している大阪のメーカーさんに多大なるご協力をいただきました。ありがとうございました。
構成
トータル1時間40分ほどでした。
・革は「原皮」「タンナー技術」「仕上げ技術」の3要素で成り立つ
・全国のタンナーの8割が姫路市たつの市に存在する
・鞣し、仕上げ技術の説明
・クロム鞣しで廻っている革業界
・「いい革」の定義とは?
・革屋という問屋の存在理由。
・値段が高い・安いは何で決まるのか?
・現在皮革の値段があがっている原因
・海外の革は「いい」革なのか?
・タンナーで革を注文する際にはいくらくらい見ておくべきなのか?
・タンナーさんと付き合うには何を気をつけたらいいのか?
・タンナーさんの仕上げとのトラブル事例集
・百貨店や消費者とどう付き合うのか?何を求めているのか?
・今後どうすればいいのか?革屋として、メーカーとして、個人の作家・ブランドとして
・参考資料一覧
フタをあけると1時間40分程度と予定通りに終わりました。その後は質問タイムで。
対象が今回非常に絞られていました。
タンナーで革を作りたい、今後革の値段がどうなるか、革で食べて行きたい、という人が集まりました。
はじめてやるセミナーってのはいつも始める前には胃が痛くなるわ、終了後も「ほんとに良かったんだろうか」と胃が痛くなりますな┐(´∀`)┌
今回の参加人数と反応
参加人数は合計で18名。
10月の革日和は革屋の「寿屋」さん「ミヤツグ」さんがアウトレットセールを行うため遠方からも人が来ます。
今回は東京からもセミナーを聞きに来た方がおられてプレッシャーが大きかったですな。
アンケートを見た所満足していただけたように思えます。
声としては
・普段学ぶことの少ない、革の特性等 興味深い話を聞かせていただきありがとうございました。
・革に少しでも傷があるとそこを使うのをためらっていたのですが、お話を聞いて、革の説明をしっかりしながら使っていけばよいのではないかと思うようになりました。もし、ビデオを見れる時間があればよかったです。
・資料を事前にpdfでもらえると質問などを考えられる
資料を事前に、、はごもっともですが当日欠席される方もおられるし、資料で満足して来られないのも怖いな、という危惧もあります。まぁ、資料だけあったら内容聞かなくていいのか、というようなセミナーはしていないんですけどね
今後予定
ちょっと内容がマニアックに過ぎますので開催したとしても半年に一度程度かな、と思います。
中級革セミナー、、というか、「歴史上における革の利用」「宗教戦争食から見る皮革利用の流れ」「西洋と日本でわかれる皮革利用の歴史」「R18な革の話」などの革歴史セミナーをやってみたいものですね。
さて、中級革セミナータンナー編として直近としては東京の10/25.26(土日)のエーラウンドというイベント内で開催します。
本日は革日和♪in東京浅草 10/24-26+10/27 セミナーやら技術講習やら